お知らせやイベント、日々の出来事を綴った牧師によるブログ
2015.12.07
クリスマスで最も歌われる曲といえば「きよしこの夜」ですね。
今年のクリスマス礼拝(20日)でもイヴ礼拝(24日)でも
最後にこの曲を皆さんと歌いたいと思っています。
さてこの「きよしこの夜」がいかに世界中で歌われるようになったかを
お伝えしたいと思います。
今からおよそ200年前の1818年オーストリアのオーべルンドという
村の教会で働いていたヨゼフ・モールという方がこの曲の詩を作りました。
その年のクリスマス、教会のオルガンが壊れてしまい礼拝に間に合わないと
知ったモールさんは教会員でもあり学校の先生でもあったフランツ・グルーバーさんに
作曲をお願いしました。ギターの名手であったグルーバーさんはクリスマスイブ礼拝で
この「きよしこの夜」をギターを弾きながら教会の子供聖歌隊とともに世界で初めて歌ったのでした。
その時やっとやって来たオルガンの修理士のマウラッヒャーさんが修理をしながら
その歌を聴き大変感動し、この曲の噂が友達に他の教会の人々に、チロル地方に、
オーストリアに、ヨーロッパに、と
そして全世界へと広がっていったのでした。
モールさん達の属していた聖ニコラス教会に現在も「きよしこの夜記念堂」が建っているそうです。
オルガンが壊れなかったら・・・たまたまイヴ礼拝の時に修理士のマウラッヒャーさんが来ていなければ・・・
一つの教会の歌で終わっていたかもしれませんね。
”人~生って~不思議~なものですね~♪”
どうぞ皆さんも今年は教会にいらしゃってご一緒に「きよしこの夜」を歌いませんか?