お知らせやイベント、日々の出来事を綴った牧師によるブログ
2015.12.28
今年も残すところ三日となりました。一年は本当に早いですね。
さて我が国では年末によく「ハレルヤ・コーラス」が歌われます。
ヘンデル*(1685~1759、ドイツに生まれ英国に帰化。ロンドンで
オペラ作家兼プロデューサーとして多くの名作を残した)の代表作の「メサイア」
の第二部の終わり近くにでてくる合唱です。
「ハレルヤ」とはヘブライ語で「神を賛美せよ」「主をほめたたえよ」という意味です。
「メサイア」の演奏では、ハレルヤ・コーラスがはじまる場面で聴衆が
いっせいに立ち上がることが世界の通例になっています。
これは1741年、ロンドンで初演のとき臨席した英国国王ジョージ二世が
ハレルヤ・コーラスの合唱のところで感動のあまり立ち上がり、
側近や聴衆もそれにならったことによります。
ところでこの「メサイア(救世主)」は1741年8月21日にヘンデルによって完成されましたが、
ヘンデルは自室にこもり三週間でこの作品を完成したと言われています。
当時ヘンデルは病後の体と創作のゆきづまりを覚え疲れ果てていたそうです。
しかし詩人ジンキンスの手紙の一行「主から慰めを得よ」の言葉を見たとき”何か大きな力”
がヘンデルの内面にわき起こるのを感じたそうです。やがてヘンデルは、
「ハレルヤ(神を賛美せよ)」の言葉に満たされ続け一挙にこの名作を書き上げ世に誕生させました。
神に感謝しヘンデルは演奏会の収益のすべてをチャリティーとして貧しい人々のために捧げたと言われています。
さて皆さんにとって今年一年はどのような年であったでしょうか。嬉しいこと、しいことが沢山ありましたか。
一方悲しいこと 辛いことばかりの一年でしたか 今も魂に苦しみを負っている方がいるかもしれません。
「ハレルヤ!」(神を賛美せよ)自分や環境のことばかりに目を奪われるのではなく あなたに命を与え
今も生かしたもうお方に目を向け 心から「ハレルヤ」と叫んでみてはどうでしょうか。ヘンデルが経験した
ようにあなたの内面が”何か大きな力”によって真に慰めを受けられることをお祈りいたします。
新しい年も神様の祝福が皆さまに豊かにありますように!
God bless you !!