お知らせやイベント、日々の出来事を綴った牧師によるブログ
2016.07.11
先週は「蟻」をテーマに記しましたが 今週は「羊」について記しましょう。
蟻とは違い聖書には羊が沢山登場します。
ところで羊は英語で sheep ということは皆さんご存知かと思いますが
一匹でも sheep 沢山いても sheep であって
集合名詞のため決してsheepsにはなりません。
羊は群で行動 生活して始めて生きていけるものであって
単独では生きていけない動物です。
孤独死が問題となっている今日
人間も愛し合い助け合って生きていくことが大切です。
さて羊の特徴は
①弱い存在です
羊は自分を守る武器を持ちません。
例えば狼に狙われたとしましょう。
馬なら走るのが速く 後ろ足のキック力は相当なものです。
兎ならすばやく穴などに逃げ込めるでしょう。
リスなら木にすばやく登り身を隠すでしょう。
鳥なら空高く飛び難を逃れるでしょう。
しかし羊は何もできません。ただ「メェ~」と鳴くしかないのです。
②回帰本能を持ちません。
我が家には黒ラブ&黒猫がいますが
近所であれば迷子になっても戻って来られるでしょう(多分・・・)
しかし羊には回帰本能というものがなく
群から一度離れてしまうと自らの力では戻る能力を持たないのです。
それゆえ
③羊飼いの世話が必要です
羊は視力も弱く方向音痴で目先しか見えません。
万が一ひっくり返ってしまったら自らの力では起き上がれないのです。
定期的に毛を刈られる必要があり
しないとまっすぐ歩けなくなってしまうのです。
皮膚などの病気にもなりやすくケアする羊飼いが必要なのです。
「羊」の言語的な意味は「保護されるもの」
「守られるもの」という意味があるのです。
さてお尋ねします。
あなたはご自分は強い人間と思っていらっしゃいますか?
私は迷うことなく「自分は弱い者です」と答えることができます。
若い時は自分の弱さを隠し強がっていましたが・・・。
孤独にストレスに誘惑に弱い者と言わざるを得ません。
もし生きる意味を知らなかったら
この歳(62)になって さ迷って
どういう生き方 結婚 家庭を築いていたかわかりません。
ましてや やがて迎える自らの死に対してどう対処し
解決を得ていたかわかりません。
感謝なことに若き日に”羊飼いなる方”と出会うことができました。
この方は私の人生を守り 導き 迷いの道から連れ戻してくださいました。
「主(創造主)は私の羊飼い 私は乏しいことがありません。」(詩篇23:1)