お知らせやイベント、日々の出来事を綴った牧師によるブログ
2017.01.09
昨年末の12月30日シスターの渡辺和子さんが天に召されました。
89歳でした。
お読みになった方もいると思いますが
著書「置かれた場所で咲きなさい」は200万部以上のベストセラーとなり
今も多くの人に生きる力と勇気を与えています。
1927年旭川で誕生された渡辺さんは
9歳の時に2.26事件で父親を目の前で
青年将校に43発の銃弾を受け殺害されるという悲惨な経験をされます。
その後18歳の時に洗礼を受けられ
米国にも留学され29歳でボストン大学で博士号を修得されました。
将来を期待され36歳で岡山にある
ノートルダム清心女子大学の学長に推選されます。
本の中で渡辺さんは語っておられます。
「修道者であっても キレそうになる日もあれば 眠れない夜もあります。
*50歳の時にうつ病 60代では膠原病に罹られました。
そんな時に 自分をなだめ 落ち着かせ
少しだけでも心を穏やかにする術を いつしか習いました。(中略)
心乱れることも多かった時
一人の宣教師が短い英詩を手渡してくれました。
”Bloom where God has planted you”
(神が植えたところで咲きなさい)。
”咲くということは 仕方がないと諦めるのではなく
笑顔で生き 周囲の人々も幸せにすることなのです。”
と続いた詩は”置かれたところこそが
今のあなたの居場所なのです”と告げるものでした。
置かれたところで自分らしく生きていれば
必ず”見守っていてくださる方がいる”という安心感が
波立つ心を鎮めてくれるのです。
咲けない日があります。
その時は根を下へ下へと下ろしましょう。」
今年あなたの置かれているところはどこでしょうか。
植えられたところはどこでしょうか。
結局自分が変わらなければ周りも変わらないのですね。
早速 渡辺さんの著書
「愛と励ましの言葉366日」を元日から読み始めました。