お知らせやイベント、日々の出来事を綴った牧師によるブログ
2017.01.16
元旦の朝 教会の礼拝に行くため準備をしていたところ電話が鳴りました。
受話器を取ってみると何とアメリカに住み37年前に
私たちの結婚式の司式をしてくださったフィリピン人宣教師のM先生でした。
手紙を書いても返信がなく ある人からは
奥様が召されたと聞いていたものですから
安否が確認できず心配していた先生でした。
声も元気で奥様も病床にありながらも
守られていることに心から感謝しました。
M先生は30歳を過ぎて日本に宣教師としてやって来られました。
南の国から札幌に来られたわけですから生活は大変でした。
日本語をマスターすることも困難であったと思います。
またフィリピンにいらっしゃった時
戦争中 日本兵に酷いことをされたとも聞いていました。
しかし憎しみではなく愛をもってこの国に来てくださったのです。
1976年の今頃デンマークから帰国した私は
日曜日に行くべき教会を探していました。
いくつかの教会を訪ねました。
そんな時 街を歩いていると教会の看板が目に入り
アポイント無しにチャイムを押しました。
教会といっても大きな建物ではなく
一軒家で行われていた小さな教会でした。
しかし私がドアを開けると何ともいえない微笑をもって
M先生ご夫妻は私を受け入れてくださいました。
そしてデンマークでどのような経験をしたか
クリスチャンになり洗礼を受けたかを話したところ大変喜んでくださいました。
その時「私の行くべき教会はここだ!」と確信しました。
それから数年間
先生ご夫妻と過ごした時間は私の大切な忘れる事のできない時間となりました。
1980年のこれまた今頃
先生は私の前に一人の女性を連れて来て紹介してくださいました。
それまで心に傷があり”結婚はしばらく考えたくない”と思っていた私でしたが・・・。
それこそ”ビビビッ”と来て話が弾み一ヶ月間神様に祈り
その後交際が始まり 6月の誕生日に
とある湖でプロポーズし9月にM先生の司式によって結婚式が執り行われました。
M先生なしに家内と出会うことも
結婚することもなかったわけですから本当に本当に恩人です。
その後ご夫妻は引退帰国され
米国でフィリピン人教会の牧師として奉仕されました。
引退後手紙を時々交わしていたのですが
数年前から音信がありませんでした。
そんな先生から元旦に国際電話がかかり
久しぶりにお声を聞いて大変感動をしたわけです。
私は日々の祈りの中に
”M先生ご夫妻がお元気なうちに再会できますように”と祈り始めました。
人生には大切な出会いがありますね。
今年あなたにとって良き出会いがありますように!