お知らせやイベント、日々の出来事を綴った牧師によるブログ
2017.02.06
私たちの住む北海道には
素晴らしい先人・開拓者たちがかつておりました。
一道民として私はそれを誇りとしています。
川田龍吉氏
1908年の1月に英国から初めてジャガイモの種芋を入れ
七飯の自分の畑で育てやがて”男爵イモ”を全国に広めた方です。
1856年土佐(高知)の下級武士出身で後に日銀総裁をされた
川田小一郎氏の長男として生まれました。
18歳の時 慶応義塾の医学所に入学しますが
一年ももたずして学校側と衝突し退学させられます。
その後21歳の時にスコットランドに留学し7年間造船技術を学びました。
帰国後、造船会社の社長努めますが50歳の時
函館の造船会社の再建のために北海道にやって来ることになりました。
しかし大火や暴風などにより大きな被害を受け
耐えられないような試練に会います。
退職後の55歳の時に農地を買って芋の栽培を始めることとなりました。
実は英国留学時代に一人の女性と知り合い婚約をしました。
しかし時代が時代です。
日銀総裁の父親は猛反対で結婚には至らなかったのです。
*この点はマッサンのようにはなりませんでした。
北海道は青春の思い出の地 スコットランドと似ていて
若き日に婚約者と一緒に食べたジャガイモの美味しい味を再現したく
作付け品種改良に努力されました。
そしていよいよ完成された新しい品種の芋に
川田氏が爵位をもっていたところから
”男爵薯”と人々から命名されたそうです。
そしてその大変美味しい味が七飯から全道
全国へと広まって行ったのです。
私は北海道に来てジャガイモの美味しさに驚きました。
大好物の一つが家内の作るノルウェー料理
”ヤンソン氏の誘惑”です。
*レシピをお知りになりたい方は家内の方へ。
「あなたがたの会った試練は
人の知らないようなものではありません。
神は真実な方ですから
あなたがたを耐えることのできないような試練に
会わせるようなことはなさいません。
むしろ 試練とともに脱出の道も備えてくださいます。」(Ⅰ コリント10:13)
川田龍吉氏は1951年95歳で亡くなりました。
否 天に召されました。
92歳の時にトラピスト修道院で洗礼を受けていたのです。
何故そうされたか・・・これはあくまで私の推測ですが
青春時代に婚約しその後生涯会うことのなかった
英国の婚約者と同じ所に行きたかった・・・
*これはマッサンと同じですね。
男爵薯を食べる時 先人・開拓者の労苦に感謝したいと思います。