お知らせやイベント、日々の出来事を綴った牧師によるブログ
2017.05.15
14日の日曜日は「母の日」でしたね。
皆さんは何か親孝行しましたか。
「母の日」は今や我が国の年中行事となりました。
その発端は米国のウエスト・ヴァージニア州ウェブスター市の教会で、
26年間日曜学校の教師を務め、多くの子供たちを愛し
教え育てたM.ジャーヴィス(1838-1922)が
1908年5月第2日曜日を母の日として守ることを提唱し、
これに合衆国議会も賛同し、米国全体に広まり祝日ともなりました。
その精神は、さらに源をたどれば、旧約聖書のモーセの十戒の
「あなたの父母を敬え」に基づいています。
我が国には大正初期に紹介されました。
カーネーションの花言葉は「母の愛情」だそうです。
私の母は3年前に天に召されました。
愛媛の松山生まれで女学校時代はミッションスクールで18歳の時に
洗礼を受けました。
その後結婚 夫(私の父)とともに満州に渡り
終戦 ソ連軍が攻めてきて命を狙われたことも度々あり
やっとのことで帰国しましたが 朝鮮で長女を病気で
なくしています。
34歳の時に東京の自宅で難産の結果
私を出産し愛情をもって育ててくださいました。
母の怒った顔を私は見たことがありません。
晩年は松山に帰り教会へ行くことが一番の楽しみだと良く言っていました。
歌うことが大好きで讃美歌「主我を愛す」*Jesus loves me
を英語でよく歌っていました。
3年前の夏 本当に神の導きによって予定より早く
松山に行き空港から入院していた病院に夜一人訪れましたが
丁度昏睡状態に入る前で一時間程母と会話することができました。
ただただ感謝の言葉を母に伝えました。
母はただ涙を流していました。
そしてその晩 母は静かに息を引き取りました。
召天式を終え千歳から家に帰る車の中で聞いた
中島みゆきの「誕生」という曲がとても
心に残りました。