お知らせやイベント、日々の出来事を綴った牧師によるブログ
2017.06.05
今 赦せない人がいらっしゃいますか。
ああされたこと こう言われたこと・・・
思い出しただけでも嫌気がする・・・。
一般的な反応として
①仕返しする
②無視する
③他者に矛先を向ける
*例えばいじめや幼児虐待など。
④自分自身の内に思いを潜める
聖書に次のような言葉があります。
「悪いことをされても、決して仕返しをしてはいけません~
愛する皆さん。決して自分で復讐してはいけません。復讐は神に任せなさい」
(ローマ12:17&19 L.B)
「何を言っているのですか
私がどれほど傷つけられたか知らないから
そんな悠長なことが言えるんですよ~!」とあなたはおっしゃるかもしれません。
私から申し上げられることは
①まず何よりも神はあなたのすべての罪を赦してくださっていること。
(マタイ9:2)(コロサイ2:13)をお読みください。
真の赦しを体験した人は少しは人を赦しやすくなるものと信じたいです。
②イエスという方は”赦し”の問題に解決を与えてくださいます。
教会の礼拝堂の正面に三つのステンドグラスが飾られていますが
右側のそれは十字架上のイエスの姿です。
イエスはこの苦しみと激痛の中で十字架に付けた人々のために祈られました。
「父(神)よ。彼らをお赦しください。
彼らは自分たちが何をしているにかわかっていないのです」と。
③赦せる心が与えられるよう祈りましょう。
私たちの本来もっている性質は赦すことを望みません。
心が愛と寛容と自制(self-control)で満たされるように祈りましょう。
私が韓国の神学大学に留学中にある時
韓国人の学生が私の前に現れました。
「実は私の祖父は植民地時代に日本兵によって虐殺されました。
それ以来 日本人が憎くて憎くてたまりませんでした。
しかしここであなたと出会い
日本人に対する考え方が少し変わりました。
今日 神にあってすべてを赦すことにしました。」
と言ってくださったのです。
私たちの住む世界は自己中心でいる人で満ちています。
ストレスも多く 傷つけられることは避けられません。
あなたの経験はいかがでしょうか。
いつまでも赦せない 恨み辛みを負ったまま生きていれば
人生は暗いものとなってしまいます。
そしてそれは次の世代へと伝播していくのです。
赦しの力をいただいてそれらを後ろに投げ捨ててしまいましょう。
人生は思っているほど長くはないのですから。
結局赦しとは報復する権利を自らの意志で放棄することです。
「わたしは自分のために あなたがたの罪をぬぐい去り それを思い出さない。」
(イザヤ43:25)