お知らせやイベント、日々の出来事を綴った牧師によるブログ
2017.11.20
先週10日は私が43年前にデンマークで洗礼を受けた記念日でした。
20歳頃の私は人生を生きる上で
変わらない土台を求めていた時期でした。
時代や流行や人の心も簡単に変わってしまう中
変わらざるものを求め欧州に渡り
デンマークの片田舎で行った教会でそれを見つけたのです。
今でも洗礼を授けた先生と見守ってくれた友人たちとは交流があり感謝です。
さて先週DVDで「沈黙 サイエンス」(R12)を観ました。
劇場に行きたかったのですが時間がなく自宅での鑑賞となりました。
江戸時代初期のキリシタン弾圧下の長崎を舞台に
遠藤周作の作品を映画化したものです。
あえて内容や感想は記しませんがすべての日本人にお勧めしたい映画だと思いました。
*但しキリシタンに加えられる残酷な拷問が多々あります。
我が国の歴史を学びますと今からたった430年前の1587年に
豊臣秀吉によって最初に「キリシタン禁令」が出されます。
しかし貿易まで禁止しませんでしたので
禁令にもかかわらずキリシタンは増加し
徳川家康が天下を統一するころまで増加の一途をたどっていました。
1613年には全国的に禁令が布告され弾圧が推し進められました。
「宗門改め」「寺請制度」などにより日本人はいずれかの
仏教の教派に強制的に入らせられました。
入っていないと仕事も結婚も旅もできなかったのです。
今でも「家は〇〇宗です」と言いますが
「私は〇〇宗の〇〇を信仰しています」とは言いませんね。
又「五人組制」というものが作られキリシタンを見つけ密告した者には褒美を与え
見つかったキリシタンはその人だけでなく五人組もろとも弾圧・処刑されたのです。
まさにどこかの国のような超独裁体制だったのです。
我が国は世界的に見てクリスチャンが非常に少ないです。
これだけ自由がありながら人口の1%くらいと言われています。
何年か前に長崎を訪ねましたが「日本26聖人記念館」を見学し
大変感銘したことを覚えています。
現在も世界のあちらこちらで信仰や思想・信条の自由が奪われて
苦しんでいる人々が沢山います。
教会にはお勧めできるDVDも置いていますので
見たい方は遠慮なく申し出てくださいね。