蒲郡（がまごおり）

師走となり急に寒くなってきましたね。

先週妻と蒲郡という所へ行って来ました。

１９８７年韓国の神学大学を卒業した私は

すぐに札幌に来て教会をスタートしたのではなく

愛知県の蒲郡という所に２年間いました。

蒲郡と言ってもすぐに場所がわからない人が多いのではないかと思いますが

愛知県の東方 豊橋に隣接した町です。＊市です。

実はそこにある教会で２年間ほど副牧師をしながら

次のステップを待っていました。

その次のステップとは宣教師として海外

特に共産圏の国々で伝道することでした。

まだその当時はベルリンの壁は崩されていなかったのです。

蒲郡の教会に滞在しながら様々な方法を通して

宣教師ビザを取得するために活動したのですが

２年間待てども道が開かれず

神様の望まれている場所は第二の故郷である札幌と祈って確信し

1９８９年にこちらに戻ってきたわけです。

長女はまだ小学生一年生でしたが蒲郡での生活は楽しい思い出ばかりでした。

語尾に「じゃん」「だら」「りん」が付く方言にも慣れ？

北海道生まれの妻にとって夏はかなり暑かったようですが

教会の皆さんに愛され祈られて過ごすことができました。

蒲郡はみかんで有名な土地ですが実際とても甘味で美味しいです。

町の中でも木にみかんが生っており

北国のわたしたちには不思議な光景でした。

教会には若者が多くいてキャンプや集会や伝道に良く行きました。

１９８８年のソウルオリンピックにも

若者を３０名くらい引率して行ったものです。

札幌に教会が始まった時も多くの若者が応援に駆けつけてくれました。

そんな懐かしい蒲郡に先週妻と２８年ぶりに訪ねたわけです。

あの時高校生だった子がお母さんになり  りっぱなおばさんになっていました。

先日のサンフランシスコもそうですが

「天活（天国へ行くまでの準備）」をそろそろしています。

昔お世話になった人　感謝の意を表したい人に

できるだけ生きている時に会ってそれをしたいのです。

中部国際空港で初めて「矢場とん」の味噌カツを食べました。

３０年くらい前の私たちはそれを食べる余裕がなかったのです。

正直留学前後の私たちの経済生活はぎりぎりの状態で

食べるものにも苦労する時もありました。

住んでた所もお風呂がなく　よく台所で行水をしました。

物質的には十分ではなかったのですが

とても楽しく心豊かな時代でもあったと言えます。

今回蒲郡を訪ね再びあるべき原点を思いおこすことができ感謝でした。

「二つのことをあなた（神）に願います。

私が死なないうちに　それをかなえてください。

不真実と偽りとを私から遠ざけてください。

貧しさも富も私に与えず　ただ私に定められた分の食物で私を養ってください。

私が食べ飽きて　あなたを否み「主（神）とはだれだ」と言わないために。

また私が貧しくて　盗みをし　私の神の御名を汚すことのないために」

（箴言３０：７～９）