お知らせやイベント、日々の出来事を綴った牧師によるブログ
2018.02.06
インフルエンザが流行っていますが皆さまお元気でしょうか。
さて皆さんは今までの人生の中で危険な目に遭ったことがあるでしょうか。
私は三度ほど死にそうになったことがあります。
・幼い時に運動会を控え兄と家の中で走りっこの練習をしていました。
家の中の端から端まで競い合い走ったのです。
勢い余って私は窓ガラスに突入してしまいました。
救急車を呼ぶという発想のない時代です。
大きなタオルを巻いて母親と30分以上掛けて
外科医まで歩いて行ったことを覚えています。
タオルは血だらけで右手を33針縫いました。
もう少しガラスで切れていたら動脈を切断していたことでしょう。
でも晃君は偉かった!外科医といっしょに33まで縫う時泣かずにカウントしたそうです。
恐怖で涙も出なかったかもしれませんが・・・。
・これも幼い時近所に酒屋の配達人が
当時のミゼットという車で酒や食べ物を配送していました。
*ミゼットという車は映画「三丁目の~」に登場する車です。
当時車に乗れるということは稀でしたので
近所の子供たちと共に車の後ろの荷台に黙って乗って近所を一周し
その後みんなで飛び降りるという遊びをしていたのです。
みんなが次から次へと飛び降りる中 私一人が取り残され
最後に思い切り飛び降りたところ
何と一回転してしまい顔面から落ち 顔のすべての皮が擦り剝けてしまいました。
あの時タイミングが悪ければ頭部を強打したか首の骨を折ってしまったことでしょう。
みんなで自宅に運ばれ私の姿を見た母親の驚いた顔を今でも忘れずにいます。
・中学生の時 自宅から一時間くらいかけて歩いて登校していました。
途中線路があり当時は警報器などなく
手動で上げ下げして線路を渡っていました。
ある朝 何も考えずに線路を渡っていたら前方から
「危ない!」とどなり声が聞こえました。
とっさに左を見ると何と列車が数メートル先に近づいていたのです。
もう少しで轢かれて即死だったと思います。
その他人生危険な目に色々と遭いましたが生かされています。
さて先週の続きですが
カトマンズに行かれた日本人の女性宣教師
*私の学んだ韓国の神学校の後輩は体調も回復し
その後ヒンズー教とチベット仏教の寺院を見学に行ったそうです。
半日以上かかるスケジュールでしたのでホテルでサンドイッチを作ってもらい
それをお弁当として現地に出かけたそうです。
到着すると日本の神社にみられるような長い石の階段がそびえていました。
そこでマイペースでゆっくり登っていたところ
後ろから誰かに突かれているような衝撃を受けたそうです。
後ろを振り返ると何と5、6匹の猿に取り囲まれ威嚇されていたそうです。
猿といっても120㎝くらいの大型で睨まれ吠えられ
サンドイッチを奪おうと集団で攻撃してきたそうです。
恐怖のあまり大声で助けを求めたところ
同行していた他の宣教師がやってきて10分以上の格闘の末
ようやく猿軍団は諦めて森に帰って行ったそうです。
この時のことを通して貴重なことを学んだとその方はおっしゃってました。
曰く
「自分の手の中に敵が攻撃するものを持っていてはならないということ。
もし私がサンドイッチに固執せず
その袋を投げ出していたら猿はそれを目当てに走って行って
私を狙うことはなかったでしょう。
自分の手元に悪魔が好むようなものを抱え込んでいないかどうか
手放すべきものがあったならば早く手放すことです。
敵の好物を身近に持たないことが大事です。」と。
人には様々な欲望があります。
人生 危険なものがあちらこちらにあります。
目を覚まし自分の心を守ることが大切なことなのでしょうね。