お知らせやイベント、日々の出来事を綴った牧師によるブログ
2018.02.19
大泉 洋主演の映画「そらのレストラン」の撮影が
昨年秋から今年の1月にかけ せたな町で行われました。
北海道を舞台に大泉さんの主演で上映されたものには「探偵はバー・・・」以外に
・「しあわせのパン」*洞爺湖
・「ぶどうの涙」*空知
がありますが今回はせたな町の海が見える牧場が舞台だそうです。
来年初めに公開される予定ですが そのせたな町に先週行って来ました。
以前もこのブログに記しましたが
せたな町は私の青春時代の大切な場所です。
19歳の夏に初めて訪れました。
大学の先輩の牧場で働きましたが
質素な生活の中 暖かな家庭の雰囲気とクリスチャンであるその先輩の人格に触れ
大きな影響を受けました。
その方は若き日にシベリア鉄道で一週間かけてデンマークへ行き
三年間農業を学んで来られました。
私がその次の年 デンマークへ渡ったのはその先輩の影響からです。
そのデンマークで私は教会に通い信仰を持ち洗礼を受けたわけです。
その方はしばらくデンマークの国民学校のような一緒に生活をしながら
子どもたちと農業をしながら体験学習をする学校を運営されていましたが
68歳になられて何とアフリカのウガンダに農業指導員として数年奉仕されてきました。
すごいスピリットですね。
又チーズをせたなでこれから作るという先輩の所にもひと夏行きました。
といっても何もない状態でひと夏 朝から晩まで井戸掘りをしました。
重労働でしたがただひたすら掘り続けました。
それから十数年後千歳空港で「瀬棚の近藤チーズ」というチーズを見つけました。
大変美味しいチーズで北海道の名産となっておりびっくりしました。
今から20年くらい前に家族でキャンプに行った時 そのチーズ牧場を訪ねました。
先輩は大変喜んでくださり出来上がったばかりのチーズをまるごと一つくださいました。
あの美味しさは忘れることができません。
*その先輩は5年程前に亡くなりました。
私もまったくのゼロから教会を始めました。
来年30年になるのですが色々と未熟さのゆえ苦労もしました。
しかし瀬棚の先輩たちの苦労に比べれば比較にならないといつも思っています。
若き日の体験と出会いは私の人生の大切な宝になっています。
先週厳しい寒さと強い風の中そのせたなに行って
何人かのかたがと再会することができました。
青春時代のひと時を思い出すことができた大変嬉しく懐かしい時間でした。