お知らせやイベント、日々の出来事を綴った牧師によるブログ
2018.05.29
日大のアメリカンフットボールの選手による
試合中の暴力行為とその後の関係者の会見が世間を賑わしています。
話は変わりますが今から25年程前
世間を賑わせ 社会問題を起こしたある宗教団体の信者を救い出す
エクジット・カウンセラー*脱会を手伝う働きを私はボランティアでしていました。
マインドコントロールされている人を元の状態に戻すという働きは
大変な困難が伴いました。
結果的には計10名の方が脱会しました。
マインドコントロールの手法としては
①思想のコントロール
②行動のコントロール
③情報のコントロール
そして
④感情のコントロール
が行われます。
④の中でも”フォービア”つまり”恐れ”を通して
人をコントロールすることは非常に強いと言われています。
恐れを通してその組織に属する人を意のままに動かしてしまうのです。
今回の日大アメリカンフットボールの選手は
会見で謝罪し正直に経緯を告白しました。
マインドコントロールとは言えないかもしれませんが
試合前に
「練習 試合には出さない」
「お前なんか辞めてしまえ」
「坊主頭にして来い」
「潰してこい」
などの発言がコーチからあったようです。
まだ二十歳の学生にとってはそれはまさに
恐れによるコントロール・支配・パワハラであり
選手も正常な判断ができない状態で急遽出場し
あのような全くルールを無視したプレーをしてしまったと思われます。
又話が変わりますが私がレスリングをしていた時
当時のルールでは一日で4~5回勝ち進まないと
優勝することができませんでした。
私の得意技は「そり投げ」と「タックル」でした。
勿論レスリングには厳しいルールがあり
例えば相手と組む時相手の指を4本まで持つことは
許されますが3本ですと反則です。
喉や目に対する攻撃も勿論できません。
スタミナを温存するためには最初はなるべく
速く勝つことが大切で大技の「そり投げ」を多用しました。
タックルもよくしましたが頭突きに近い
反則ギリギリになってしまうこともありました。
幸い監督が良い先生で正々堂々と戦うことを
常日頃から言われていましたので反則をしようとも思いませんでした。
*今も格闘技は好きですね~。
今回の日大アメリカンフットボールの選手の一連の出来事を通して
何かスポーツを越えた大人の醜い世界を垣間見たような気がしました。
名誉・地位・権力・のみを追い求めると
人は品性を堕落させてしまうと聖書は警告しています。
「内側から すなわち 人の心から出て来るものは
悪い考え~貪欲~よこしま~欺き~そしり~高ぶり~
これらの悪はみな 内側から出て 人を汚すのです。」
(イエス・キリスト)
日大のアメリカンフットボールの選手には是非立ち直って
選手として復活していただきたいものです。