お知らせやイベント、日々の出来事を綴った牧師によるブログ
2018.06.11
来週17日は「父の日」ですね。
「母の日」は赤いカーネーションなど贈られ認知されていますが
「父の日」はやや影が薄いようです。
さて先日家内と一緒に「ラブソナタ札幌2018」鑑賞のため
「わくわくホリデーホール」へ行って来ました。
日本そして札幌市民に向けられた神様の愛
韓流アーティストによる素晴らしいコンサートでした。
中でもテノール歌手のベー・チェチョルさんの歌声は圧巻でした。
百年に一人の逸材と称されたアジア屈指のオペラ歌手で
欧州で活躍されていましたが
ある日甲状腺がんに倒れ声を失いました。
その後様々な苦難の中 絶望から再起し奇跡の復活を果たすのです。
NHKやフジテレビの「奇跡体験アンビリバボー」
映画「ザ・テノール 真実の物語」でも紹介されました。
執刀医は京都大学名誉教授の一色 信彦先生でした。
先生曰く
「人間が声を出すために必要な神経は3っあります。
・声帯を中心に持ってくる神経
・声帯の緊張度を調整する神経
・肺に空気を送る横隔膜の神経
ベーさんはその3っが切れていました。
手術によって声は出せても
彼が再び歌手として歌えるようになるなど到底不可能だと思っていました。
医者として奇跡など起こらないーそう思ったからです。
でも私たちはこうしてその歌を再び聴くことができました。
人生はすばらしい!
声を出しながら手術を行ったのですがその時歌った
有名な聖歌「輝く日を仰ぐ時を」を今回感動的に歌ってくださいました。
さて今回のコンサートのテーマは「家族」ということで
韓国からの牧師先生は特に父親の存在・役割の大切さを語っておられました。
米国の”National Center For Farthering”の報告によると
”Fartherless Epidemic”*Epidemicとは流行病
つまり家庭に父親がいない
居てもその役割を全く果たしていない家庭が
子供にどう影響されるかが語られていました。
勿論米国と我が国とは色々な面で違いはあると思いますが。
米国では現在
・少年院に収容されている若者の85%
・行動障害を起こす子供の85%
・薬物中毒者の75%
・高校中退者の71%
・自らの意志によらず10代で妊娠しまった女子の71%
・家出又はホームレスの90%
・青少年の自殺の63%
は上記の家庭が背景にあったそうです。
勿論母親一人でりっぱに育った人は世の中に沢山いることは言うまでもありません。
否 酷く冷酷で重大な問題のある父親であればいない方が良い場合すらあります。
父不在いても役割を全く果たしていない家庭
愛を受けていない人が世界には沢山いるということです。
聖書では神様のことを「アバ」=「父」=「父なる神」と呼ぶことを私たちに教えています。
人間の父は不完全ですが素晴らしい生けるお方がおられると語っています。
今度の日曜日は「父の日」ですが
改めて父親の存在の大切さと責任の重さについて考えさせられます。
*「ラブソナタ札幌2018」はyou tubeで観ることができます。