お知らせやイベント、日々の出来事を綴った牧師によるブログ
2018.08.27
私は30歳を過ぎてそれまでのサラリーマンを辞し
牧師になるために神学大学に入りました。
しかも海外(韓国)で妻と当時4歳の娘を連れての留学でした。
亜細亜連合神学大学大学院という所で主にアジア・
アフリカからの留学生とともに学びました。
ただでさえ英語で学ぶことは私にとって大変なことでしたが
*最初の夜に英語で夢を見てうなされました・・・。
ウガンダ英語 インド英語 キリバシ英語が飛び交うわけですから
それはそれは大変かつ貴重な体験でした。
さて神学大学では様々なことを学ぶのですが
一番の苦手は新約聖書の原文が書かれたギリシャ語でした。
毎学期の試験は必ず落第で追試・再試・・・
そして最後は神様と教授の哀れみでパスすることができました。
さてそのギリシャ語に「フポクリテス」という言葉があります。
「偽善者」という意味ですが主に次のような意味合いがあります。
①「役者になる」
人の前に出ると他の役になりきって演技をする人です。
人に見てもらうため 人に評価してもらいたくてそうするわけです。
②「仮面をつける」
色々な仮面をとっかえひっかえ
時と状況によって仮面を取り換えるわけです。
仮面をかぶり本心を隠し見た目は良さそうなふりをするわけです。
実は新約聖書の中でイエスさまに一番対立したのは
この「フポクリテス」的に生きていた主に宗教家でした。
しかしこれは二千年前の問題ではないと思います。
人の評価・称賛ばかり気になり それを求める生き方は
今日に生きる私たちの内にもあるのではないでしょうか。
もう一つギリシャ語に「ハマルティア」という言葉があります。
「的外れ」という意味合いがあります。
聖書ではいのちの源である創造主から離れた生き方をしているのなら
それは「ハマルティア」的生き方をしていると語っています。
現在アジア大会がジャカルタで開催されていますが
アーチェリーという競技があります。
まさしく的に向かって矢を放すのですが
大きく外れる場合もありますしミリ差で外れることもあるでしょう。
大きく外れて生きている人もあれば
わずかですが的外れで生きておられる方もいます。
そしてそれが人を不幸にさせるのです。
韓国での留学生活は沢山の思い出があります。
20歳で欧州で生活し30歳代でアジアで生活し
異文化を経験したことは私の人生にとって貴重な経験でした。
またいつかそのことを記しますね。