お知らせやイベント、日々の出来事を綴った牧師によるブログ
2018.09.04
先週誕生日を迎え見事「高齢者」になりました。
そうです65歳になったのです。
国民年金をいただき感謝をしていますが
改めて人生の速さを知らされます。
この間50歳の誕生祝いをしていただいたと思ったら
もう「あれから15年です」。
そしてこれから15年たつと80歳で
我が国の男性の平均寿命に到達するわけです。
旅などしても前半を過ぎると後半は早く感じられるものですが
人生も同じように感じられると思います。
さて老いは一般的に肉体的に精神的に様々な変化を起こすものです。
若い日のような情熱を失いがちになり体力も落ち
何か新しいことにチャレンジをするという意欲がなくなりがちになります。
新約聖書の中でパウロという人は
「ですから 私たちは決して落胆しません。
肉体はしだいに衰えますが うちにある力は
日ごとに強くなっていきます」(2コリント4:16LB訳)
と告白しています。
ここで言う「うち」とは人間の霊を意味しています。
老いの現実がどれほどわびしく思えてもその人の内なる霊は
日々生き生きとされていくとパウロは告白しているのです。
私も是非そうありたいものです。
又「人は生きたように死んでいく」という言葉がありますが
確かにその通りだと経験上思います。
すばらしい老人になる土台を築くのは「今でしょう!」
もう一つ想うことはM・ブーバーというイスラエルの哲学者が言うように
「老いることはまた楽しからずやーーただし
創めることを忘れさえしなければ」
*創めるは新たに起こすという場合に使われる漢字です。
老いるということはまさに新たに創めることをしなくなることです。
人は年を取ってくるともう先が長くないという思いが強まり
新しい計画を立てるとか
新しい営みをスタートしてみよう気持ちが薄れてくるようです。
私はさらに身体を鍛え 語学を習得し
楽器をマスターしたいと思っている今日この頃です。
このブログでも何回か記しましたが私が20歳の時
デンマークで初めて教会の礼拝に出席し
礼拝後初めて声を掛けてくださったのが一人の老婦人でした。
ただ礼拝に出席し「もう二度と来ることもないだろう」と思っていた時に
その方は声を掛けてくださいました。
「どこから来たの?」
「日本からです」
この会話が私の人生のターニングポイントでした。
*最初はグリーンランドから来たイヌイットだと思ったそうです・・・。
その方の愛と親切と祈りを通し神様の愛に触れることができました。
一人の老婦人が実践された隣人愛があったからこそ
今の私があると心から信じています。
そのような高齢者に私もなりたいものです。
先週何年振りかでfacebookをアップしました。
その方の写真も載せましたのでよろしかったらどうぞ
ご覧ください。
*私のフルネームは「大野 晃」です。