お知らせやイベント、日々の出来事を綴った牧師によるブログ
2018.09.18
忠誠を誓う
「忠誠を誓う」などということは
最近あまり言わなくなったようですが
なぜか多くの夫婦が こんな当たり前のことを
忘れてしまったのでしょうか。
最近ある結婚式で 新郎新婦が
「私に愛情がある限り
あなたと一緒にいることを誓います」
という誓いのことばを交わしたそうです。
この夫婦が長続きしたかどうかは疑問です。
男女間の愛情は 他のさまざまな感情と同じで
浮き沈みがあります。
だからこそ夫婦関係を長持ちさせるためには
互いへの忠誠心が最も必要とされるのです。
そしてこの忠誠心とは 感情ではなく意志の問題です。
ところで 親が子どもに
「愛情を感じている間だけは
親でいてあげるからね」
などと言うことを聞いたことがありますか。
もし そんなことを言われたら
子どもたちは安心して生きていくことができません。
同じようにいい加減な気持ちでは
安定感のある家庭を築き 守っていくことはできません。
そこで伝統的なキリスト教式の結婚式では
「健やかなる時も 病める時も
富める時も 貧しき時も
堅く節操を守ることを誓います」
と新郎新婦は誓うのです。
列車に例えれば 感情は二号車以降で
運転席のある先頭車両にあたるのは
日常のアップダウンにもめげず
終着駅まで行きつこうという
「堅い意志」なのです。
(ファミリーフォーカスジャパン「家族のために」①P.10)
*許可を得て 掲載しています。