PASTOR BLOG 牧師からのメッセージ

お知らせやイベント、日々の出来事を綴った牧師によるブログ

2019.02.25

ある犬の話

私は犬が大好きです。

現在生後9か月の黒ラブが我が家にいます。

*すでに22㎏です・・・。

結婚してからはラブラドール一筋で現在のが四代目です。

幼い時も犬がいました。

ある夕方散歩に連れて行き家に帰ろうとした時に

大きな野良犬がやって来て

攻撃され咬まれてしまいました。

私は必死になって家に連れて帰りましたが

段々衰弱死やがて死んでしまいました。

もう60年くらい前の話です。

獣医など身近にいない時代の話です。

庭に穴を掘り埋葬しました。

”生きていたものが死ぬ”

目の前で起こった強烈な幼児体験でした。

死について考え悩んだのはそのことがあってからです。

さて犬にまつわる話は多いです。

それだけ人間に近く生活し又感情豊かな動物だからでしょう。

アメリカでは迷子になった犬が3300キロ旅をし

主人のもとに帰った話を聞いたことがあります。

我が国にも南極に残されたタロー ジロー

-40℃の中生き延びました。

忠犬ハチ公も有名な話です。

娘が小さな時 映画館に「ハチ公物語」を観に行き

エンドロールの時 娘が声を上げて

号泣したことが思い出されます。

さて皆さんは「名犬バリー物語」をご存知でしょうか。

スイスでは有名な話だそうです。

セントバーナードという犬種をご存知だと思いますが

普段はボーと寝ているのですが

救助犬は吹雪になると興奮し

すぐにでも外に飛び出そうとするそうです。

そういえばデンマークにいた時

猟犬を数頭飼っていて

普段はボーとしているのですが狩りに行く時になると

犬格が変わりワンワン吠えていました。

ドイツにいた時はホームステイ先に大きなジャーマンシェパードがいて

犬好きの私もさすがに近づけない威厳がありました。

さてそのバリーですが救助犬として訓練されていましたので

敏感な臭覚で深い雪の中に埋められた遭難者を

素早く見つけ出すことができました。

それまでバリーは40名の遭難者を助け出しました。

しかし41番目の時に事件が起こりました。

その日も雪崩で埋められ死にかかっている男の人を掘り出し

訓練されたとおりに大きな体でその男の人の上にかぶさり暖めました。

やがて目を覚ましたその男の人は

バリーを狼と間違えて何と持っていた銃で

バリーを射殺してしまったのです。

バリーは鳴き声もたてずに雪の中

飼い主のところへ這うようにして帰り

玄関の前で息絶えてしまいました。

その後すぐに流された血をたよりに

遭難者は発見され救助されました。

この出来事はスイスを始めヨーロッパ中に

感動を呼ぶ話として広まりました。

今から200年前の出来事でした。

犠牲・愛・使命そして流された血潮・・・

私はクリスチャンなのでイエスの愛と重ねて

この物語を読んだことがあります。

来週は「ある猫の話」を記しますね。