お知らせやイベント、日々の出来事を綴った牧師によるブログ
2019.06.04
最近親子関係の歪みから生じたと思える重大事件が何件か発生しています。
高校生を対象にした意識調査があり
次のような結果が出ていました。
Q:学校の先生に反抗をすることは構わない。
A:そう思うは79%
Q:親に反抗することは構わない
A:そう思うは84・7%
残念ながら他の国よりもかなり高い数値なのです。
さて各地の刑務所で無期懲役で入所している一万以上の人と
個別面談し聞き取り調査をしました。
Q:幼少期にどうのような育てられ方をしましたか。一つの言葉で表してください。
A:①溺愛 62.1%
②放任 21.9%
③普通に 11.7%
④厳しく 4.3%
溺愛と放任で何と84% 圧倒的なのです。
「やりたいことをやりたい時やりたいだけできた」
「欲しいものは何でも親はくれた」
ある受刑者の告白です。
最近は大学の合格発表から入学式
卒業式まで親が同伴する人もいると聞きます。
ある大学関係者が言うには親が大学の事務局に
「教科書はいつどこで購入すればいいのですか」
「今日の授業は休むので先生に伝えておいてください」
「息子が黒板の字が良く読めないと言っている善処してほしい」
などと電話がかかって来ると言われました。
「モンスター」ではなく「ヘリコプターペアレンツ」といって
子供の上空にいて旋回し指図するのです。
子供時代に我慢すること 耐えること 待つこと
のレッスンを受けることができない人は不幸です。
ヘレンケラーの最初の教師であったサリバン女史は
「過保護は虐待より酷い」と言いました。
三重苦のヘレンケラーをサリバン女史は
愛をもって厳しく育てました。
人間と犬は違いますので誤解をしていただきたくないのですが
訓練を受けた犬とほったらかしにされた犬ではまったく違います。
*我が家にも一歳になったばかりの黒ラブがいますが
大切な訓練の時が来ました。
私は牧師としてご要望に応じ色々な家庭を訪問します。
ある家を訪問すると小型犬がおりました。
二時間くらいの滞在でしたがそこの犬は
泣き止むことはありませんでした。
ある家では血統書付きの大型狩猟犬を飼われていました。
しかしそれがまったくご主人の言うことを聞かないどころか
噛みつく 吠える 家の中がめちゃくちゃにされていました。
「従順」のレッスンを受けていなかったのです。
大樹町のロケット発射は成功しましたが
ロケットは発射して3分が勝負だそうです。
それで軌道に乗るか否かが決定してしまうのです。
まさしく
「三つ子の魂百まで」ですね。
私が若かったころスコットランドの
宣教師が出席されている教会に通っていました。
礼拝中5歳と3歳の男の子が実にきちんとしている姿に驚きました。
勿論私語や体を動かすこともあるのですが
そのたびに宣教師夫人は子供たちに
「Be Gentle!」と静かな声で諭しておられました。
さすがに紳士の国の子育てと感心したことがあります。
愛と祈りと真実をもって子供を育てることは
何と大切なことでしょうか。
子どものいのちと人格は創造主からの賜物です。
「子供ができた」ではなく「授かった」のです。
与えられ託されているのです。
「最善を尽くして子供たちと接し
最善のものを最善の時に与えなさい」
(W・グラハム)