お知らせやイベント、日々の出来事を綴った牧師によるブログ
2019.08.19
私はデンマークのDorf教会という
小さな教会で洗礼を受けました。
45年前のことです。
結婚式と並んで生涯最大の出来事でした。
デンマークは国教会で人々は
・誕生後の幼児洗礼式
・堅信礼*教会に加わる儀式 15歳位の時
・結婚式
・葬式
と人生の大切な節目に教会の儀式に預かります。
もっとも最近は”教会離れ”が進み
大きく変化しています。
さて我が国のキリスト教結婚式は
欧米のスタイルの影響を受けているのですが
今回は挙式の簡単な流れについて説明しますね。
①奏楽
最初に礼拝堂に参列者が入場します。
欧米ではおよそ10分前に着席します。
そして静かに開始の時を待ちます。
この点慣れていないせいか我が国は
大きな声でおしゃべりする方が多いですね。
イスラエルへ行ったときあるカトリック教会では
帽子を取るように促されました。
隣のユダヤ教の嘆きの壁に入る時は
男子は帽子*キッパー の着帽を義務付けられました。
礼拝堂も宗教的な施設ですから
本来は静かに着席していただきたいのですが・・・。
欧米では花嫁の母親の着席が
挙式のスタートを意味します。
ローズガーデンでもベールダウンを終え
お母様が付き添いのスタッフに導かれ
最前列のベンチに座られ挙式がスタートします。
欧米ではその後の入場は許されないそうです。
ゲストの皆さま挙式に遅刻をしませんように(笑)。
ローズガーデンでは6名の聖歌隊と
パイプオルガンの演奏で新婦が入場されます。
聖歌隊の方々は全員音楽大学で学ばれた方々で実力者ばかりです。
オルガンはハンガリーで制作されたものです。
一年以上かかりましたが時間的に間に合わず
空輸で運びハンガリーから家族を含め5名来られ
教会のすぐ下のアパートに一か月以上滞在し
朝から晩までパイプオルガンを組み立ててくださいました。
ヨーロッパの楽器ですので高温多湿の我が国で
良い状態に管理することは大変で
その担当スタッフには頭が下がります。
今年もキタラの専属オルガニストの方が来られ
演奏会をしてくださいましたが
素晴らしい音色とお褒めの言葉をいただきました。
さていよいよ新婦の入場です。