お知らせやイベント、日々の出来事を綴った牧師によるブログ
2020.06.01
何でも簡単に手に入る世の中で
親が子どもに「がまん」ということを
教えるのは易しいことではありません。
現代の親が直面する難題のひとつは
「子どもたちに物を与えすぎないようにする」ことでしょう。
おもちゃ会社がテレビのCMに大金をつぎ込むのは
親ではなく子供たちの注意を引くためです。
スポンサーは、子どもこそ最大の顧客であることを知っています。
しかし、親が簡単に物を買い与えると
かえって子どもたちの喜びを奪ってしまうことになるのです。
なぜなら、ずーと欲しがっていた物がようやく
手に入った時にこそ、大きな喜びを味わうことができるのです。
のどの渇きで死にそうな人にとっては、一杯の水が
どんな宝物よりも値うちがありますが
そこまで水を切望する人は、あまりないでしょう。
同じように、何かを渇望することがなければ
受け取る喜びも味わえません。
歩き始める前の子に三輪車を与え、高校生に車を与え
お金の価値の分からない子にダイヤモンドの指輪を与えても
それはむしろ本当の意味で受け取ることの喜びと満足とを
子どもから奪うことになります。
欲しい物を夢にまで見て
恋い焦がれるという経験のない子どもは不幸です。
人は欲しいものなら苦労して働いてでも
それを得ようと願うのです。
だから時には、「がまん」させることが
子どもにとって大切なのです。
「家族のために」より
ファミリーフォーカスジャパンより掲載許可済
*牧師のインスタグラム rosegarden.christchurch.pastor
*ライラックチャペルHP lilacchapel.kyoukai.jp