お知らせやイベント、日々の出来事を綴った牧師によるブログ
2020.12.29
他人のひとことで
人生が変わることがあります。
ある先生が、教師となって初めての年
受け持ちのクラスに、「ジュン」という名の生徒が
二人いました。
一人のジュン君はいつも明るく
優秀な生徒でした。
もう一人のジュン君は
授業をさぼりがちで
クラスで浮いていました。
最初の懇談会で、ある母親が
担任の所に来て
「うちのジュン、どうですか
クラスでうまくやっていますか」
と聞いたのです。
その時、先生はなぜか、とっさに
「優等生のジュン君」の母親だと思い
「いやぁ、申し分ないですねぇ
お子さんが、私のクラスにいてくれて
本当に嬉しいですよ」と答えました。
次の日、問題児のジュン君は
先生の元に来て
「昨日、先生が言ったことをお母さんから聞いたよ。
ぼく、先生にほめられたの初めて」
と言って喜んだそうです。
その日彼は、授業をきっちり受け
そして翌日は、宿題も提出しました。
一か月もしないうちに「問題児」のジュン君は
良く勉強する子に、変身し
先生ともよく話をするようになりました。
劣等生が、優等生と間違えられたために
一八〇度変わったのです。
先生が、こういう「素晴らしい勘違い」を
もっとしてくれたらいいなと思います。
短所に焦点を当てるよりも長所に目を向けて
それを伸ばしてあげる方がいいのは当然です。
*「家族のために」ファミリー・フォーカスジャパンの
許可を得て掲載。