お知らせやイベント、日々の出来事を綴った牧師によるブログ
2021.04.19
あなたは、自動車の免許を
取りたくて仕方がなかった頃のことを覚えていますか。
誰に言われたわけでもありません。
その願いは自分の中から出てきたものではなかったでしょうか。
本当の向学心もそれに似ています。
まだ米国に徴兵制度があった頃
私も新兵訓練を受けました。
防護マスクをつけて催涙ガスが充満したビルに入れられ
「よし」と言われるまで出てこられませんでした。
忘れようとしても忘れられません。
「よし」と言われた時には
ドアを蹴り破りたい気持ちでした。
その時、軍曹はマスクの装備法を新兵に教えるのに
何の苦労もありませんでした。
なぜなら、話を聞き損なったらガスの充満したビルの中で
ひどい目に合うのですからみんな必死に聞き耳を立てました。
動機づけは、十分でした。
ある人が、
「動機づけとは今学んでいることの価値を本当にわからせることだ」
と言いました。
それなら、先生や親の役目は
国語や算数や歴史、英語などの勉強を
子どもにとって自動車の運転と同じくらい
魅力あるものに思わせることです。
それを身につけたら何ができるようになるかを
ハッキリとさせることです。
セールスの専門家は
「ステーキではなく、あのジュージューという音を売れ」
と言います。
勉強の価値が分かるようになれば
子どもたちは言われなくても頭を使うようになるでしょう。
・「家族のために」より。
*ファミリーフォーカスジャパンの
許可を得て、掲載。